しのだちぃ

元アートディレクターです、独自のイラストを添えて連日更新しております、、

「初盆」疲れて16時間ほど寝てしまった、、




わたしは早朝6時に家を出て兄の初盆に向かった、、
リュックを背負い左手には着替えのスーツを入れた
バックを下げて高速バスに乗り込んだ、、


3時間ほどで聞きなれたバス停名に到着したけど、
あまりの様変わりにわたしは何処に行けばわからない、、
わたしはその待合室の専用電話でタクシーを
呼んで懐かしい元町のバス停までとお願いした、、




「あ、あすこのバス停はお客さんがいなくて、
来月いっぱいでバスもなくなるよ、、
この町もずいぶん寂れてしまってね、、
タクシーでは食べていけないんだ、」と運転手が嘆く、、


家の前がバス停とあって兄の家はすぐに分かったけど、
コンビニ暮らしのわたしは一瞬、
こんなところでは住めないと思った、周りには何もなくて、
車がなければ買い物も娯楽もムリみたいです、、





わたしは軒下の盆提灯に家紋が記された
兄の家の玄関をくぐった、、
「義姉さん、来ましたよ!~ちぃです~!」と
大きな声で義姉を呼んだ、、


義姉はわたしを見ると、びっくりしたようで、
「何で来たのよ、もう歩けるの!?、
遠くからわざわざ来てくれて嬉しい!」と喜んでくれた、、


居間には姪、甥っ子夫婦、そして昨年亡くなった
姉の娘さんである姪っ子夫婦がいた、、
わたしの顔を見るなり全員が声を揃えて
亡くなった兄にそっくりだという、、





それは違うでしょう!?、、
兄とほかの二人は母親似でわたしだけが父親似なのに、
まぁ、いい、、それで兄を懐かしめるならそれでいいと、
「あ、そうですか、そんなに似てますか?」、、
わたしは笑ってその場に加わった、、


わたしに正座ができないでしょう、と、
姪っ子が椅子に座るようには気を使った、、
それからの数時間は、わたしは亡くなった
若き日の兄、姉の生き証人として尽きることなく喋った、、


「言っておきますけど、わたしはふだん喋りませんから、
今日は特別です、ふだんはお箸を二つと大きな袋でください、、」
だけしか喋りませんからと、最後に付け加えた、、





子供の頃に会った甥、姪にお子さんがいて、
あなたは誰!?へぇ、あの姉の孫がこんなに美人だなんて、
とわたしは驚きの連続だった、、
その反面、わたしは家族がいなくて悲しく思える、、


わたしは16時5分発の高速バスに乗るために、
姪っ子夫婦に発着所まで送ってもらった、、
それからが大変、お盆で高速道路が渋滞していて
わたしの住む街にバスが到着したのは2時間遅れだった、、


さすがに疲れたわたしは家に着くなり寝込んでしまった、、
たしか、最初に寝たのが夜の8時、、
トイレに三度ほど起きたのは覚えている、、


お茶を飲み、また寝るの繰り返しで、
わたしは16時間も寝てしまったのです、、
それで、今が何日で朝なのか夕方なのかもわからない、、
もちろん、今は意識もはっきりして、
身体が起きてますので、14日の17時半だとわかります、、




Johann Pachelbel - Canon in D (Epic Orchestral Cover)


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