しのだちぃ

元アートディレクターです、独自のイラストを添えて連日更新しております、、

できれば、それは避けたい、、




今日の気温は23℃と好天気、、
この日はお昼から胆嚢摘出後の合併症である
胆のう管結石性胆管炎の定期検診だった、、


「食べるたびにトイレに直行しています、
でも、これは胆嚢摘出者全般に起こる症状だとして
わたしは気にはなりません、それ以外は順調です、、」


わたしがそう言うと、
先生は「あなたは詳しいようだから、
今日はクスリだけにしておきましょう、」と云った、、
それだと5分の問診だけで終わってしまう、、




わたしは以前から気になることをつけ足した、、
夏冬とわず、汗がひかず、やたらとふらついて、
不安なんです、といつもの症状を笑いながら告げた、、
これは、わたしはあいさつ代わりのつもりだった、、


「コンクリートの壁に後頭部を打ち付けた件でしょう、
その後の症状はどうですか?」と先生が訊く、、
「あ、はい、時々ジンジンするようなことがありますが、
大したことではないと思います、」わたしはそう答えた、、


「それはあなたが決めることではありませんよ!
椅子から落ちて、コンクリートに頭を打ちつけたのだから、
頭部のCTスキャンの検査をしましょう、
それは急性硬膜下血種の恐れがあるかも知れないから、」
と先生はわたしを脅した、、





急性硬膜下血種とは、
ドラゴンボールの作者である鳥山明先生が命を落とした
脳を覆っている硬膜と脳表との間に起きる急性出血のこと、、
転倒や転落、交通事故などによって強く頭を打ちつけた場合、
その衝撃で硬膜と脳表の間の血管が切れて、
出血が起きることでこれが発症する危険な症状、、


つまり、わたしが1年も毎朝飲み続けている
血液サラサラの薬を服用している場合は、ちょっとした
つまずきによる頭部の打撲でも、この急性硬膜下血腫になる
可能性が高いことを、わたしは知っている、、


わたしは考えた、、
ここ二年でコロナ感染と三度の緊急入院に手術、
体調はもどってはいるけれど、体重7キロ落ちたままで、
わたしは不安を解消するためにトレーニングを続けている、、



それに躊躇っていたエンディングノートに
すべてのことを記録してわたしは一度覚悟はした、
でも、CTスキャン検査は避けたい、、
急性硬膜下血腫で頭を切開するのはイヤです、
「先生、CT検査は、もう少し様子を見させてください、、」
わたしはそう返事をした、、


「わかりました、吐き気がひどい時はすぐに来てください、、
とにかく、2週間後にホルモンのバランス検査だけは
受けてください、クスリは2週間分出しておきますから、、」


「はい!、よろしくお願いいたします、、」
また要らぬ不安が頭をよぎる、でも、もう歳なんだし、
なるようになる、精一杯生きたわたしの結果だしね、、
わたしは沿道の5部咲の桜を横目にチャリを走らせた、、





I STARTED A JOKE - (Keyboard Cover)


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