しのだちぃ

元アートディレクターです、独自のイラストを添えて連日更新しております、、

生きていくのがヘタ、、




亡くなった姉からよく言われたのが、
「あんた、ほんとうに生きるのがヘタよね、、
ヘンにクソ真面目で、そんな本音ばかり言うと、
あんた、この先はずっと一人になるから後悔するよ、
もっと媚びるとかオベンチャラを言わないと、、」
姉はいつもわたしにそう言っていた、、


そうです、でもわたしの性格は変わりません、、
興味がないものは、ないです、、
もう少しは、いいわね、ではなくて、
ここをこうしたら、いいのにしか言えなかった、、




それが今では自分の思いを押し殺して、
多少は、あら、いいわねが言えるようになった、、
でも本音とは違う、我慢するよりわたしは一人のほうがいい、
好き勝手にできたし、お絵描きにも集中できた、、


もしかしたら伴侶かも、と選んだ人は誰一人、
デザインやお絵描きに理解を示さない人たちばかりで、
わたしは到底期待に応えられないと、、
一人で自由に生きていくことにしたのでのです、、




姉は亡くなる前、有名になってもらわなければ、
わたしは困るのだけど、と何度もわたしに言っていた、、
どうも、知り合いにわたしのことを吹聴していたみたい、
そんな姉にわたしは去年の夏、
期待に沿えなかったね、ごめんなさいね、
と姉の仏壇に手を合わせたのです、、


姉が言った、生きていくのがヘタと言うのは、
しあわせとは、夫婦は多少は目を瞑って、
お互いが年老いてボロボロになってでも、
連れ添うことが大切で、それが幸せだと言ってたと思う、、


それにはわたしには当て嵌らない、
そりゃ、ひとりでは寂しい時もありますけど、
これがわたしの生き方で、運命かも、、




I STARTED A JOKE - (Keyboard Cover)


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