しのだちぃ

元アートディレクターです、独自のイラストを添えて連日更新しております、、

あなた知らないでしょう?、病院の大浴場のこと、、





胆のう摘出の手術を終えて退院した7日後に
わたしは恐る恐るシャワーを浴びた、、
おへそと腹部の傷が気になるけど下肢動脈閉塞症の
15㎝ほどの手術痕に比べるとただの掻きむしりにも思える、、


もう、そろそろお風呂に入れるかな?、、
と楽しみにしていたのに体調が急変して、
わたしは胆のう摘出後の合併症で胆のう管結石性胆管炎と
十二指腸潰瘍で再度入院となり手術を余儀なくされた、、


7日後、巡診に来た主治医さんに、
わたしは、かれこれ半月ばかり入ってないので、、
と要らぬことをつけ添えてお風呂はいつ入れるのかを訊ねた、、






「今日はシャワーですませてください、、
3日後は入っても構いませんから、、」との返事で、
わたしは3日後、腕の点滴を外してビニールで、
ぐるぐる巻きにしてもらって7階の大浴場に向かった、、


もちろん、わたしはまだ足元がおぼつかず、
看護師さんがお風呂場まで付き添ってってくれた、、
それが、びっくりです!、、
浴場は温泉ホテルのような大きなお風呂だったのです、、


右手に腰かけるシャワーが5つ並んで、
左の壁は大きな岩もあって、木製の湯口からは
常時お湯が噴出しているの、、
それに、東側が全面ガラス張りでまるで
天空にいるみたいに思えて、わたしは感激したのでした、、






へえ、、凄い!、これが大病院の浴場なの!?、、
でも、今は入浴はできないとあってシャワーで済ませたけど、
せめて手おけでかけ湯がしたいと、
わたしは、中腰でおそるおそる湯船から手おけで
左肩にお湯を軽く浴びた、だけど案の定!?、、
わたしは手おけを持ったまま仰向けに転んでしまったのです、、


これは恥ずかしい!、
その格好が、まるで痩せ細ったカエルように思えて
わたしは苦笑すると、何事もなかったように
今度は右肩にお湯を浴びせたのですが体力がないわたしは、
虚しいかな、また同じように転んでしまったのです、、


脱衣所から看護師さんが飛んできた、、
わたしは、腕を抱えられるように脱衣所の椅子に座らせられ、
看護師さんが両腕から背中まで拭いてくれた、、




その時に看護師さんが、わたしの大腿部の傷跡を指さして、
「この大きな傷は下肢動脈閉塞症の時の傷ですか?
すごく綺麗な傷あとですね!?、、」
今は、10針ほどの傷口も糸で縫うことはしないで
テープを傷口を9つほど止めていた気がする、、


わたしの記憶では、たしかひと月前後で、
テープはしぜんに消えてなくなり綺麗な傷口となるのです、


看護師さんは、「今度、湯舟に浸かりましょうね、、
その時も付き添いますので安心していいですよ!、、」
とわたしは言葉に甘えて、3日後に念願の湯船に浸かり、
両手両脚を不用意に大きく伸ばしたのです、、





するとわたしは下から吹き出すお湯に、
身体を流され溺れるように頭までお湯に沈没です、、
その様子に看護師さんがまた飛んできた、、
そんなこんなで、わたしはこの大浴場で記念すべき、
というより、皴だらけになった醜態を曝して、
それなりに楽しめた気がする、、


できたら、またこのお風呂に入りたい気もするけど、
三度目の入院はしたくはないです、、
でも、もう一度この大浴場にのんびり浸かってみたい、
そんなことを、わたしは思い起こしているのです、、







You Don't Know - Helen Shapiro ( on guitar by Eric )


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