しのだちぃ

元アートディレクターです、独自のイラストを添えて連日更新しております、、

桜とアパートのおばあちゃん、、




近くの樹齢200年ほどの
ソメイヨシノが是見よがしに咲き誇っている、
でも、それも終盤だろう、、
わたしは足を止めて桜に見入る、、
花びらの中心が白から赤に変わっているから、
たぶん今週末は桜吹雪になるだろう、、


この町内は東南アジアから来た
若者たちが住むアパートが多数あるけど、
彼らはこの桜の前で足を止めることはない、、



文化の違いだろうか、
彼らはコンビニやスーパーの勤めが忙しいせいか、
もしくは、桜はさほど興味がないようにも思える、、


近くのアパートに住む一人暮らしのおばあちゃんは、
植え込みの横に置いた椅子に腰をかけ、
「この桜、誰が片づけるのよ!」と呟いて、
わたしの気を引く、、


わたしは、それに応えるように軽く会釈した、、
「あなたに言ったんじゃないの、、
ただね、掃いても掃いてもキリがないのコレ、、
毎年、あたしが片づけなきゃ、誰もやらないのよ、、
あたしは、それが言いたいの!、、」


おばあちゃんは桜の花びらをゴミのようにいう、、
地面に落ちてしまえば、そうも云えるけど、
それでは情緒もへったくれもない、、




おばあちゃんは、
辺りかまわず通りすがりの人に声をかけて
寂しさを紛らわしているように思える、、
わたしはわかる、頷ける、、


あと数年もすれば、わたしも似たり寄ったり、、
おばあちゃんが片づけるのを手伝ってよ、
と云うのであればわたしはそうすると思う、、


でも、おばあちゃんは数日後は
桜吹雪の下で箒を手にして道行く人に
小言を言うのを楽しみにしているように
思えるのだけど、どうだろうか、、


わたしは足早に、その場を去った、
もちろん散った花びらを踏まないように、、





Love Me With All Of Your Heart - Engelbert Humperdinck (played on guitar by Eric)


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もっと気楽に生きようよ、、

これは書籍ではありません、▲わたしの挿絵です、、



あの時、ほんの半月が、
どうして待てなかったのだろうと、
わたしは春の陽ざしを浴びながら、
床に寝ころんだまま動こうとしない、、、


そして、そのせいで重荷を背負ってしまった、
とわたしはまた同じようなことを繰り返す、、
それは遠い日の桜が散り始めた時分だった、、


それ以来、わたしは数年は笑っていない、
何でこうなったのか、それは今なら説明できる、、


これは書籍ではありません、、▲


要するに自分勝手に生き、
じぶんのことで精いっぱい、
わたしはそれだけの度量しかない、、
そう思えば気がラクだと思い直した、、


わたしは手鏡を手に顔を映してみた、、
あ~汚い顔、とくにこのシミがイヤ、
わたしは口角を指で押さえて幾度となく、
表情を作ってみた、、


あ、あ、ばからしい、止めた、、
そんなことより歯を磨いて買い物に
行かなきゃ、冷蔵庫には何もない、、


先ほどは、
わたしには似合わないことを
考えていたようだ、この年寄り!と、
鏡に映ったじぶんの顔にクリームのついた
歯ブラシでなぞってみた、、


これが、すごく絵になった、可笑しい、
わたしは少しだけ笑える、、
でも声はでていない、笑えない、、
やはり寂しさの方が勝っている、、


こんな、しょうもない毎日、
どうしたら変わるだろうかと
そう思えば、思うほど、
わたしの一日がややこしくなる、、





Cœur de pirate - La vie est ailleurs (Version officielle)


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もう「春になれば、」と言わない、、




一昨年も昨年も、
わたしは春になれば、
あれをして、これもしっかり見直そうと、
そんなことを公約して何も変わらなかった、、
(ブログ上のこと、、)


でも今年は違う、
もうそれなりの歳だからムリはしない、
できないことはできませんと言える、、




それで確実にできることに切り替えた、、
転ばない、忘れない、疲れたらすぐ寝る、
できないことを、できそうだとも言わない、
これならわたしは守れそうな気がする、、


他愛もないことだけど、
わたしは健康でありますようにと、
細心の注意を払って日々実践している、
とはいえ4月は、既に二度も転んでいる、、




一度目は、玄関で靴が脱げず、
ケンケンしながら踊るように後ろ向きに転んだ、
二度目は、毛布に足をとられて頭を
壁に打ち付けた、、


昨年、同じようなことがあった、、
この時はゴンと大きな音がして、
後頭部に大きなコブをつくってしまった、
その痛みは二日ほど続いた、、


わたしは急性硬膜下血腫を心配したほどの、
痛みをを知ったのに、同じ繰り返しで転んだ、
幸いにも今回は1分ほどで立ち上がれた、、
あとは、何があっただろう、、


そう、こんなこともあった、
メガネを掛けず財布も忘れて買い物に出掛け、
途中で気が付いて引き返した、、
そして玄関に鍵を掛けていないことにも気づく、、


もう、こういうのは無くさなければと思う、
こんなの、新入学小学生に云うこと、、
だから、わたしの春になれは、ちょっと違う、
何時だって気の抜けないこと、
今がそんな春です、気の抜けた春です、、




I'll Stand by You


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まわりくどく、体質改善を模索するわたし、、



今日あたりボチボチ加湿器を片づけようかと、
わたしは加湿器にこびり付いた汚れと
手垢をウエットティッシュで丁寧に拭いている、、
昨年はこの加湿器で不快感はなくなり、
手足の汗もいくぶん減って心地よく
過ごせたような気がした、そんな冬場だった、、


もう、4月だし手足に汗を搔く頻度が減っている、、
それでも、わたしはもう少し使おうか、
今日で片づけようか、その判断に迷っている、、


沖縄に住んでいた頃のあのジトっとした
言いようのない気だるい空気は
ここ数日は感じないように思える、、
季節を問わず手足に汗を搔くわたしは、
それを解消するため加湿器を買っていた、、



わたしの言う汗は、接着剤のように
ベタベタするタチの悪い汗で子供の頃から
今も治ることはない、、
わたしは今さらのように行きつけの内科医に、
この件を訊いてみた、、


そのことに先生は反応せず、
「ホルモンのバランスが崩れているみたいだから
検査をしてみましょう、」そう云われて、
わたしは汗のことは返事をもらえないままだった、、


汗のことはもういいとして、
とにかく来週は検査を受けることにした、、
検査はいままで両手に余るほど受けた、
手術台に乗らなければ検査と名のつくものは、
わたしは趣味の範疇で、どちらかというと
好きな方だといえる、、



先生が言うホルモンのバランスが崩れている、、
ということは、わたしは幼い頃から崩れていたわけだ、、
それがわたしに、どう影響してきたのか理解できない、、
それを先生に訊くと、、


「いや、あなたがめまいしてふらつく、
時々意識が飛びそうというから検査をするわけで、
認知症と、あなたがいう多汗症は別のことですよ、、
べたつくほどの多汗症は手術をしなければ治りません、、」
と先生は笑って、わたしをはぐらかした、、


そうなんだ、ホルモンのバランスが崩れると
認知症に繋がるんだ、わたしは無知だから、
病院に行くたび、わたしの要らぬ話しの次いでに
知らされることが多い気がする、、


わたしはふらつく、勘違い、物忘れよりも
多汗症の方が問題でホルモンのバランスが崩れることは、
さほど気にしていないのが現状、、
わたしは、汗で手足がべたつくのは、
わたしはあくまでも話しの次いでだった、、


ふらつくとか、よく後ろ向きに転ぶことを先生に云った、、
いずれにしても検査をすれば、またそれに適応する
生活を先生がいろいろと教えてくれるだろう、、


そうすれば今までと違った暮らしが見える、
それは一人暮らしのマンネリした寂しい暮らしに
いい刺激があるのだと、わたしは考えたりもする、、


こうやって、無知なわたしは毎日あらぬ想像を巡らせ
貴重な時間を消化している、あと数日でその検査がある、、
独りで長年暮らしていると訊けない、わからない、


わたしは解決できない問題が多々ある、
これを読んだ人は、これを理解できるだろうか、、





Hey Paula - Paul & Paula (played on guitar by Eric)


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おなじアパートのムジナ、、



ほらっ、昨日、、
「あなた、ベランダで水を撒いていない?
わたし洗濯ができないのだけど、、」と
わたしの部屋に訊ねてきた小母ちゃんのこと、、
(昨日の記事参照)大変!給水管が破裂している、、


わたしは買い物をすませた帰りに、
小母ちゃんがベランダから下を見ていたから、
「小母ちゃん!水漏れの件は直りましたよ~!」
とわたしは下から声を掛けたの、、



すると、小母ちゃんは、
「失礼だけど、あなたはどなたですか!?」
と不思議そうな顔でわたしをジッと見た、、


わたしは、「ほらっ、上の住人ですよ!
小母ちゃんは、さっき来たじゃないですか!、、」
「、、あ、あなたは上の人なの?、、」
と不思議そうな顔をしていた、、



買い物帰りのわたしは帽子を被って、
メガネを掛けてマスクまでしていた、、
そりゃ、わかるはずないよね、、


合った時のわたしは、髪はボサボサ、
メガネはしていない、マスクも帽子もなし、
それをわたしは忘れていた、、


でも、わたしから言わせてもらうと、
小母ちゃんと、もし道で会っても
わたしはわからないよ、印象が薄いもん、、


昨日初めて話しをしたんだし、
共通しているのは、いい年扱いてお互い
一人暮らしだということかな、、


言い換えれば、何かと問題のある
古びたアパートに住んでいるおなじムジナ、、


「ほらっ!、同じアパートのムジナよ!、」
と声を掛ければよかったかも、
そうすると笑える、いえ、たぶん怒ると思う、
小母ちゃんはそんな人に思える、、





Cœur de pirate - La vie est ailleurs (Version officielle)


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