濡れたチラシを拾う、、
今日も何をするわけでもなく、、
わたしはしばらくぼんやりしていた、
4時を廻った頃、西の空がどんよりと曇ってきた、、
雨が降り出す前に夕食の買い物に行こうと、
わたしは階下に降りていった、、
各戸の郵便受けに手配りのチラシが、
いつものように溢れて足元に散らばっている、、
わたしは性格上これは許せないと、
自転車の鍵の先っぽで1枚づつ拾い上げる、、
昨夜からの雨でタイルにへばりついている
チラシの4,5枚が、細かく破れて思うように拾えない、、
すると、同じ階のオジサンがわたしを見て、
笑いながら「そんなのほっておけばいいよ、」
「いずれ管理会社から清掃に来るから、、
「あんたは律儀な人だね、しかたがない手伝うよ!」と、
タイルにへばりついたチラシを指でこさいで手伝った、、
(わたしは律儀ではない神経質なだけ、、
そう言っても、他人はわたしのことは知らない、)
もう、このくらいでいいだろう、、
そう云って、おじさんは階段を昇って行った、、
わたしはチャリを出して鍵を差した、
ここで雨が降りだした、、
わたしは、このくらいの雨だったら、と、
そう思いはしたけど、
今のわたしはチャリごと転ぶだろう、と、
買い物に行くのをやめた、、
わたしがチラシを拾わなければ、
帰りは雨に降られたはず、、
濡れたチラシで、わたしは運を拾った気がした、
そう解釈して、わたしは夕食を残り物で、
すませることにしたのです、、
Cœur de pirate - La vie est ailleurs (Version officielle)
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