しのだちぃ

元アートディレクターです、独自のイラストを添えて連日更新しております、、

「人間万事塞翁が馬」、そろそろ集大成、、


諺に「人間万事塞翁が馬」とありますよね、、
人生なんて良いことも悪いことも予測できない
ということで、幸せが不幸に、
不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、
安易に喜んだり悲しんだりするべきではないとのこと、、





この諺に類似した題名で、
小説「人間万事塞翁が丙午.」青島幸男著は、
わたしが若い頃に何度も読み返した記憶があります、、
それを、わたしはこの歳になってふっと思いだしたのす、、


先週、手術前の検査で主治医さんが、
わたしにこう言ったの、、
合併症のこともありますから、
「万一のことも考慮してこれに著名をしてください、、」
とわたしに脅しを掛けたのです、、


そう、これはいつもの決まり文句とは知っていますが、
結果がどう転ぶかわからないこともありうるから、
念のためという意味合いなのです、、





わたしは肝っ玉を据えて、
そうなっても何も悔いはありません、、
わたしは、そうとは言わずただハイとだけ返事をして
それにサインをしたのです、、


下肢急性動脈閉塞症もまだ完治していない、、
わたしは、そのお薬をいったん止めて、
食事はまた柔らくて味気のない食事に切り替えた、、
そして、今は歌など口ずさんで静かにしている、、





胆嚢摘出後の合併症もないとはいえない、、
わたし、その覚悟はできていますし、
また、そうならないように戦う準備はできてます、、


入院まであと数日、、
わたしはリュックの中を再点検して、
シワひとつない着替えに詰め替えて用意周到です、
そして命より大事な作品を収納したチップ9本は
入院後も離さないようにするつもりです、、


「ご家族は?、」と必ず聞かれるのだけど、
先生はわたしの前回のカルテを見ているようで、
それをわたしに訊ねることはしなかった、、
ただ、わたしが心残りあるとすれば、
それは家系名を途絶えさえたくない気持ちなのです、、




福岡では、この姓はわたしひとりです、、
因みに九州では、わたしの知る限り3家族の記憶だけで、
全国に同じ氏名の方が120人ほどいることは知っていますが、
それが同じ系統なのか定かではありません、、


先祖は九州の北部に今でもある、
お城に仕える刀鍛冶だったらしいけど、
後は女系が続いたために途絶えてしまったらしい、、
父は、わたしが驚くほど器用な人間で、
わたしはいつも傍でその作業を見て覚えたのです、、




他の兄姉は父の作業には興味を示すことはなく、
他界してしまってもう誰もいない、、
わたしは母が40をとっくに過ぎて産んだ子です、、


母はわたしを数に入れるのか散々迷ったらしく、
当時はそれができなかったと、いつもそう言って
幼いわたしの心を傷つけていたのです、、
そして、何かといえばわたしを施設に預けると、
言っていたことをわたしは今でも忘れない、、


それが冗談だったのか知る由もないまま、
母は「お前はすごく器用で足の指が俵を踏んでいるから、
一人で生きていける、、」と言われ、
わたしは楽しみにしてた高校を諦めたのです、、




近所の顔見知りで中卒の子なんていなかった、、
わたしは中学を卒業すると一円の援助もないまま、
すぐに働きに出たのです、、


世の中の仕組みなんて何もわからないまま、
わたしは大人に混じって懸命に働き、
薄汚れたまま夜学に通う毎日で精一杯だった、、
そして、その上も、ずっと二足のわらじだったのです、、


当時の家族はもう誰一人も居ないけど、
わたしは父の血を唯一引き継いだことで、
学歴と引き換えにアートと文字書きの世界で
生活できたことに感謝している、、





というわけで、近頃、わたしは意を決したように、
集大成に没頭をしていますので、
もうしばらくは元気で、そして自由でいたいのです、
今は「人間万事塞翁が馬」そんな感じです、、






I STARTED A JOKE - (Keyboard Cover)


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