わたしは、名前がふたつある、、
姉の一周忌の時、
わたしは退院後で遠出ができないからと、
義姉にご仏前を託した、、
義姉が言うには、名前は以前の名前に記してという、、
そうです、両親が亡くなってから、
わたしは本名をペンネームに変えたのです、、
と言うのは子供の頃から他者からの
願わぬ怪我や事故を何度も負ってしまったからです、、
行きつけの病院の先生曰く、
どうも、この名前が災いしているのではないかと、、
その後もだいじな右手に大けがを負って、
筆やペンが握れず、わたしはスタジオをたたんだ、、
そうだ、名前を変えて出直そうと、
わたしは家庭裁判所に書類を出して認定されたのです、、
その後は危うい怪我も回避できて順風満帆だった、、
年月が経ち、今回の姉と兄の死去、、
そして兄の初盆の席で義姉はわたしに言う、
「アンタの今の名前は親族にどう説明すればいいのよ、、
盆提灯には以前の名前にしてたからいいでしょう、、」
と義姉はわたしの名前で兄の仏前に盆提灯を設置した、、
そして義姉は、あんたがここ半年間で二度も
死損ねたのは名前を変えたご利益があったのかもね、、
と甥っ子、姪っ子の前で遠回しに言って、
残された家族は年の離れたあんただけだから、
身体には気をつけてと言う、、
だから、わたしが生まれた里では以前の名前なの、、
そうだ、早くこの地を離れなければ願わぬ
災難がまた降りかかる、とわたしは10年振りの田舎だった、、
Unchained Melody - The Righteous Brothers (played on guitar by Eric)
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