この日は何も訊かずに診察室を後にした、、
今日は退院6日目の検査なので、
朝から何かと気ぜわしい、腰を曲げてはいけない、
そうなると左の靴がうまく掃けず焦る、、
わたしはチャリで大通りまで出るとタクシーに乗った、、
総合病院に8時半に着いたのに、
骨椎外科の受付にはすでに三人が並んでいた、、
わたしは採血とレントゲンをすませたが、
診察まで待つこと約一時間、、
暑い、この病院はいつも冷房がゆるい、
隣りに座ったご婦人は扇子をパタパタさせる、
汗かきのわたしは額に汗が流れる、
拭いても拭いても流れ落ちる、イライラする、、
受付をすませてすでに2時間と10分、
ようやく、わたしが呼ばれた、
「その後、いかがですか?、」と主治医に訊かれた、、
わたしは、そのいかがの程度がわからず、
はい、普通どおりの生活ができていますし、
チャリにも乗っていますと答えた、、
「じゃ、クスリを減らしましょうね、
寝るときはコルセットを外していいですよ、
腎臓も悪いようですので次回調べましょう、、」
「えっ!?腎臓ですか?」わたしは悪い予感がしたが、
この日は何も訊かずに診察室を後にした、、
わたしは支払いをすませて
おクスリを待つ、もう11時を廻っている、
自販機でコーヒー(ダブルミルクラテ)を買う、、
おクスリを受け取ると、
わたしはチャリを置いたところまで
タクシーに乗った、、
タクシー代で高級うな重が食べれる、、
今度は2週間後だし、
たぶんチャリでここまで来れるだろうと
今後はタクシーに乗らないように決めた、、
昨年の12月の胆嚢切除退院後、
合併症を患い再入院で7キロも痩せてしまった、、
体重が戻らないまま、今回の入院でまた2キロも落ちた、、
頬はコケ、目が落ち込んでこの顔は好きじゃない、、
タクシーを降りたわたしは幾分ふらつき、
足が上がらず歩幅がせまい、
もう歳だから、これも順当と云うべきだと思う、、
もう何を言っても始まらない、
わたしのこれからは天にお任せすることにした、、
Passacaglia | Handel/Arr. Halvorsen | Piano
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